低品質キュレーションサイトをグーグルが取り締まらない理由
ちょっと話題としては遅いですがDeNAの悪質キュレーションサイトのお話。
事件の概要と解説についてはこの記事がよくまとまっていると思います。
問題の本質はこういった低品質のサイトをグーグルの検索が上位に表示してしまっている事です。
DeNAのキュレーションだけではなくNAVERまとめも低品質どころか嘘・デタラメも多く見られます。
そういっったものが上位表示されているわけですから、以前から言っております通り、グーグルの検索に頼る人は既に情弱レベルであり、この事件をきっかけに気がついた人も多いはずです。
グーグルのアルゴリズムというのは基本的には全世界共通で作っているために、かなりザルな仕様となっています。
コンテンツイズキングでも何でもなく、ブラックハット的なSEOはまだまだ通用するのが現状です。
グーグルが掲げるSEOの基本「コンテンツイズキング」は終了へ
この記事でも書きましたが、グーグルの社員が知らない分野(目視で監視してもコンテンツの品質が解らない分野)は、正常な検索結果を返すのが不可能だと言えるでしょう。
機械学習をさせるにもネットに落ちている情報が低品質&間違いだらけなら、いい結果になるわけがありません。
まともなサイトがスパム扱い
DeNAやNAVERまとめなんてまだカワイイもので、競馬の分野は特に酷いです。
詐欺予想会社のアフィリエイト文がコンテンツとして認識されています。
長文のアフィリエイトの文章を貼り付けただけの記事が上位表示されている現状です。
そんなブログばかりですから、グーグルのアルゴリズムは、詐欺会社へのアフィリエイト広告文章が『競馬という分野の正しい情報』だと誤学習しているため、まともな記事を書いているサイトが低品質のスパムとして扱われています。
そのため、競馬ファンの数に対して競馬メディアの規模というのは非常に小さいです。
サイトやブログにろくな情報が落ちてない事をみんな知っていますから。
競馬の話はこのくらいにして、ここからが本題です。
グーグルは何故悪質なキュレーションサイトを圏外に追いやって、信頼性があるブログの記事を上位表示しないのでしょうか。
答えは簡単です。
グーグルが近い将来、キュレーションサイトになるから
例えば、「日本でNO.1の給料泥棒」でお馴染み松坂大輔さんがいくら貰っているかググるとこんな画面が出てきます。
まだ精度が低いので昔の年俸しか出てきませんが、グーグル先生が150万ドルと回答してくれます。
加えて右上にはWIKIからコピった情報が貼り付けられています。
グーグルの立場からすれば、
検索に対する答えを伝えるのに、他のサイトに飛ばすよりも、ダイレクトに表示した方がユーザーにとって有意義です。
加えてグーグル側の広告収益率も上がります。
まだまだ実用レベルでは無いので、こういった画面は殆ど出てきませんが、グーグルが目指している場所は間違いなくこういった自動キュレーションです。
それでもまだSEOと言いますか?
以上の事を大昔に気がついたので、僕のブログはSEOでの集客をあまり重視していません。
もちろん収益面を考えると、検索エンジンからの流入を意識した方が圧倒的に稼げますが、近い将来必ず破綻するでしょう。
グーグルの検索流入が0になる事は無いと思いますが、ポストグーグルの時代への準備は今からやっておかないと手遅れとなります。
既にやっている人も多いです。
何をすべきなのかは分野によって違います
早い話、読者を囲ってしまった所が勝者なのですが、その手法は分野によって大きく異なるので、共通した答えはありません。
今回のキュレーションサイトの炎上は「SEOに頼り切ったサイト・ブログが終了」する第一歩となるでしょう。