金崎夢生選手の激怒事件動画を見てハリル監督に思うこと
いよいよ2018年サッカーワールドカップのアジア最終予選が始まります。
ところが昨日、こんな報道が流れてきました。
ハリル監督はアントラーズの金崎夢生(かなざき むう)がリーグ戦で見せた態度が気に入らなかったそうです。
バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は当初は構想に入っていたFW金崎夢生(27=鹿島)を所属クラブでの問題行動を理由に無期限で“追放”することを明言。和を乱す選手に厳しい態度を示すことで、6大会連続のW杯出場を目指すチームの引き締めを図った。
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規律を重視するハリルホジッチ監督が、問題行動を見過ごすはずがなかった。代表発表会見でリストに掲載されていない金崎の名前を自ら切り出し「リストに入っていたが、日本代表の候補があのような態度をとってはいけない。彼の態度は私には受け入れ難い。A代表の基準には達していない行動」と痛烈に批判。「この先のことは全く考えていない」と無期限で代表から追放する方針を打ち出した。
問題行動が起きたのは20日の鹿島―湘南戦。途中交代にブチ切れた金崎は、石井監督の手をはねのけて握手を拒否。指揮官に怒声を浴びせた。試合翌日に謝罪したが、目に余る激高ぶり。11年にはU―21日本代表の練習中に柴崎と口論になり、つかみ合いになった過去もある。精神的な未熟さがA代表にふさわしくないと判断された。
どんな感じだったのでしょうか。
実際に動画を見てみた
金崎夢生 激怒 怒る 監督 喧嘩 鹿島vs湘南 2016/8/20(土)
うん、激怒していますね。
しかし、この手の問題は「激怒したから駄目」では無く、激怒した理由を正しく調査する必要があります。
どんなスポーツでも無能な監督なんて沢山居るわけですから、外部の人間が「100%選手が悪い」と判断するのは間違いです。
例えば野球でもヤクルトスワローズのオンドルセクがブチ切れした件がありました。
オンドルセクは謝罪の意志を見せるものの、最終的には退団となります。
ヤクルト首脳陣とオンドルセクとの間でどういう話し合いがあったかは解りません。
しかし、結果としてオンドルセクは契約解除後すぐにメジャーのオリオールズと契約します。
職場が変われば人間関係も変わって、上手く行くこともよく有るわけですから、オリオールズの判断は正しいです。
監督からすれば「和を乱す選手は使わない」という方針は何も間違っていません。
しかし、その一方で選手に和を乱さないように指導するのは監督の仕事です。
金崎がハリル監督を批判したのなら干して当然ですが、和を乱す可能性があるだけで除外するのはおかしいと思います。
極端な見方をすれば、監督の仕事放棄です。
本田圭佑は?
本田圭佑もミランの監督&チーム批判をして大問題となりました。
マスコミを通じて批判したわけですから、チームの和を乱すという観点では金崎よりもはるかに悪質です。
ハリルは何故、本田を代表に呼ぶのでしょうか。
もちろん実力からすれば本田は呼んで当然の存在です。
それにミランと日本代表とではチームが違いますから、問題ないのは当然だと言えます。
ただ、ハリルは「和を乱す選手は使わない」と口に出して特定個人を批判した以上、一貫性は保つべきでしょう。
別に金崎を日本代表で使えとは言いませんが、落選の理由をベラベラ述べてしまうと必ず何処かで矛盾が生じます。
それが原因でチーム内や協会内で不協和音が起こる可能性だってあるわけです。
名監督はそこの所をきちんと理解していますので、余計な事を一切しゃべりません。
ハリル監督には急遽来て貰った経緯がありますし、今から現代的な考え方に改めるようなキャリアや年齢でも無いので仕方ありませんが、次の監督の人選はしっかり考えて欲しいものです。