電子書籍を個人出版するのに失敗した点
この度、個人出版ですが、電子書籍を作りました。
今回は電子書籍の制作方法で躓いた点をまとめてみたいと思います。
電子書籍ファイル制作
まず制作はでんでんコンバーターというツールを使います。
使い方については
を参考にさせて頂きました。
失敗1:制作時間を大幅に見誤る。
9月から執筆を開始して、競馬に最も注目が集まる10月~11月に出版をしようと思いました。
しかし、原稿がなかなか書き上がりません。
ブログのコピペではなく、完全書き下ろしの本です。
文章を打つだけなら1000文字15分もあれば十分ですが、色々考えたり調べたりすると1000文字2時間はかかります。
ブログの執筆も通常通りやっていたので70000文字書くのに2ヶ月半もかかりました。
そこから校正作業です。
ブログだと1記事1000文字とか2000文字なので校正も簡単です。
本でも1つの節(単元)だと文字数は同じくらいなので、一見問題無さそうですが、全体を見渡した時に色々とおかしな部分が出てきます。
「有料の書物だからノウハウを全て提供したい」と書きたいだけ書いたら全体にまとまりがありませんでした。
最初は1章から10章まであったのですが、10章のクオリティがイマイチだったのでバッサリ消去します。
全9章構成にして10章でも使える部分は他の章に割り振りました。
その結果、1万文字以上消去します。
そういう作業を普段ブログではあまりしないので、想定以上に時間がかかりました。
結果年も暮れる頃にようやく出版です。
失敗2:画像を入れすぎた
テキストが出来上がったら「でんでんエディター」を立ち上げてドロップボックスに保存した画像へのリンクを埋め込みます。
ところが、最近ドロップボックスの仕様が変わったようで、URLが時間とともに変化する仕様となったようです。
時間が経てば画像埋め込みのリンクが無効となります。
そのため、後日もう一回電子書籍ファイルを作る時は画像の埋め込みからやり直しです。
間違いなどを発見して、現段階でも5回画像埋め込み作業をしています。
表・画像・装飾で50枚近くあるので作業が苦痛です。
失敗3、HTMLは使えるが<br>をそのまま入れては駄目
でんでんエディターは簡単なHTMLなら認識します。
ただbrはPタグで挟まないと書籍化した時に不具合を起こしました(ページをめくろうとスワイプした時に文字がズレます)。
はてなブロガーならPタグで囲むのは当たり前なのかもしれませんが、僕はワードプレスメインなのでよく知りませんでした。
失敗4、楽天は.kepub.epub形式じゃないと受け付けてくれない
「楽天はepub形式で受け付けている」となっているのですが、そのまま出してもアップロード出来ませんでした。
でんでんコンバーターの右下に.kepub.epubにするという項目がありますので、そこにチェックを入れて楽天専用の本を作って下さい。
出版後
一切告知せずとも1冊売れていたのでAmazonスゲーとなりました。
ただし、Amazonの料率は35%で楽天は70%と大きな違いがあります。
Amazon独占にすれば70%を選択出来ますが、Kindleアンリミテッドが始まったので状況が変わりました。
70%を選択肢するとKindleアンリミテッドで読み放題に入ります。
それだけならいいのですが、小売の価格が0円と表示されるので単体では売れなくなるのです。
結局Amazon独占は見送りました。
昨年あたりに執筆していればAmazon独占でも良かったのですが・・・。
ちなみに、現状個人出版で配信出来るプラットフォームは限られています。
グーグルプレイは新規の参入を停止していますし、IBOOKはマックが無いと出稿不可能です。
紀伊國屋書店も個人出版は受け付けてくれません。
まあ簡単に出版が可能になったという事はゴミみたいな本も沢山出たはずなので、個人は締め出される傾向なのだと思います。
ちなみにAmazonも楽天も審査はありますが、1回目で通ったのでその苦労はよく解らないです。
ブログのコピペ本だと問い合わせが来るそうですが、今回書いた本はコピペした部分は無いので審査に引っかかりませんでした。
競馬を知らない人には一切理解出来ない内容なので、ここの読者様に売るつもりはありませんが、競馬が好きな人は無料サンプルでもいいので一度読んでみて下さい。
「出版したけど売れなかった」という話はまた今度(´・ω・`)。