ポケモンGOに不足しているゲーム性と将来抱えるであろう問題点
今回のテーマは「ポケモンGOが今後抱えるだろう問題点」です。
Ingressから何も進歩してない
一言でまとめてしまえば、テストプレイで受けた印象通り、「Ingressの駄目な部分を何も改善せずに出しちゃった」事です。
まあテストプレイしかやってないオイラが言っても説得力が無いので他の方の意見を
ポケモンGOの最大の課題は「中期ゴールの欠如」で、これが原因で1〜2週間すると一気に離脱率が高まると思われ。短期ゴールとして「目の前のポケモン捕獲」、長期ゴールとして「ポケモンコンプ」があるが、数日〜数週間サイクルの中期ゴール要素がないので、一般人はレベル10ぐらいからダレる。
-----sponsored link-----
— Takayuki Fukatsu (@fladdict) 2016年7月25日
@fladdict そんへんを、ジム争奪戦で解決したかったのだろうけど、ジム戦は設計間違って廃人頂上決戦としてしかワークしてないので、中期ゴールが空っぽなのが痛い。数週間いないに中期ゴールをアップデートで組み込めるかどうかで、離脱率が大幅に変わりそう。
— Takayuki Fukatsu (@fladdict) 2016年7月25日
そもそもIngress同様に対人戦をメインに置いているゲーム設計では駄目です。
何故なら対人戦だと「攻略の要素」を作り込めないから。
日本で流行っているスマホゲーというのは基本的には「プレイヤーVSゲーム側」という図式となっています。
難易度は基本的に高く設計されますが、一方で必ず何かしらの攻略要素が存在します。
その攻略の主要素は 「弱点の発見」・「パーティ編成」 にあります。
相手の弱点を発見したり、数多く居るキャラの中から適性のパーティを考えるのが楽しいわけです。
「達成感があるくらい難しい難易度で、かつ攻略の糸口をプレイヤーに残しておく」というバランスが開発者の腕の見せ所となります。
対人戦をメインにしてしまうと、そういう調整が出来ません。
「弱点の発見」・「パーティ編成」なんて言うゲーム性は、何もmixiやガンホーが開発したわけでは無いです。
過去のポケモンだって、そういう要素で出来ています。
以前指摘したように、ポケモンGOは「ポケモンキャラが出てくるIngress」だからツマンナイわけ。
街でポケモンを捕まえて、後は普通のポケモンにしておけばよかったのです。
しかし、状況は深刻で、現状のポケモンGOだと修正不可能となっています。
と言いますのもIngress同様に地方と都会とで差が存在するからです。
何処に居てもほぼ同じ環境でプレイできなければ、最適な難易度調整は出来ません。
つまりIngressやポケモンGOで使っているポータルシステムを根本的に見直す必要があります。
歩きスマホや運転スマホの問題
これも色々言われていますが、消費者庁が動いたそうです。
案外対応が速いなあと感心しました。
立ち止まらないとマップ画面は表示されない仕組みにすればある程度解決出来るかと思いますが、道路や一般施設にポケモンが登場する事自体が問題になりそうです。
既にJRや高速道路公団は削除申請を行っているそうですが、今後もこの流れは続くと思います。
一方で、「ポケモンGO大歓迎」という所もあるわけです
将来抱えるであろう問題点
ただコレにも潜在的な問題が潜んで居ます。
それは、アップル社の規定です。
マクドナルドの場合、「ゲーム内で使えるアイテムをもらえたり、他の人と対戦したりできるようにする。」とあります。
このアイテムの配布が問題です。
ポケモンGOの収益は「ポケコイン」にあります。
アイフォンだとポケコインを買うのにiTunesカードでの購入かAppIDでのクレカ登録が必要です。
言うまでもなく、アップル社が中抜きしています。
逆を言うと、アップル社が中抜き出来ないアプリをiTunesで配信するメリットは何処にもありません。
それゆえ規定により、「課金とは別手段で外部からゲームで使えるアイテム配布は禁止」となっています。
過去には人気ゲームであるモンスターストライクも雑誌とタイアップしたり、弁当屋とタイアップしてアイテムを配布したために、アップルで配信停止となりました(現在は解除されています)。
ちなみにグーグルプレイ(アンドロイド)だとこのような規定はありません。
海外のようにアイフォンがマイナーなら問題ありませんが、日本だと半分以上のユーザーがアップル製品を使っています。
アップル社の出方次第ではポケモンGOが目論む「企業とのタイアップ」 にストップがかかるでしょう。
そうやって、遊べる場所が減っていくと厳しいはずです。