ベイスターズ三浦番長の引退試合

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横浜一筋25年の三浦大輔投手が本日引退試合でした。

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引退試合とはいえ「24シーズン連続勝利」の記録がかかっていたため、1打者限定のセレモニー登板ではなく普通に先発しました。

三浦の持ち味である「コーナーの隅を突くピッチング」は未だ健在ですが、近年は球速が落ちていて120KM~130KM台が限界です。

コントロールが良くて140KM~145KM出れば、長谷川や上原のようにメジャーのクローザーも務まりますが、球速が遅いとタイミングをズラす方法が無ければ打たれてしまいます。

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スピードタイプのピッチャーが先発した後の中継ぎで出てくればまだ抑えられると思いますが、三浦大輔は「先発が出来なければ引退」と言っているので仕方ありません。

今日はコントロールも少し乱れて、プロ初打席の廣岡にホームランを許すなどボコボコにされました。

それでも諦めず6回まで投げきります。

7回の先頭打者の雄平だけには優しい三振をして貰って、三浦はそれを最後に降板します。

最終的には10点取られてしまいましたが、涙無しでは見れない素晴らしい引退試合でした。

24年連続勝利の記録は達成出来ませんでしたが、八百長試合で達成しても意味が無いので、真剣勝負が見れたのは本当に良かったと思います。

横浜以外なら200勝出来たか

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「三浦大輔が別の球団だったら」というのはよく議論される話ですが、ピッチャーの勝ち星というのは防御率と援護率だけで決まるわけではありません。

守備率や中継ぎ以降の出来にも左右されます。

でも、一番大きいファクターは「相手」です。

例えば今シーズンは筒香が山田を抑えてホームランと打点の2冠王となりそうですが、筒香がここまで打てたのはセリーグの投手の弱体化という要因があります。

マエケン・バーネット・オスンファンと今年メジャーで主力として活躍しているピッチャーがゴッソリ抜けました。

特にヤクルトは今年投手陣が崩壊してチーム防御率が4.73とトンデモナイ数字を叩き出します。

他球団の打者としてはボーナスステージでした。

一方、山田はヤクルト投手陣との対戦が無いわけです。

そういう意味では山田が他チームに居れば3冠もあったと思います。

暗黒時代のベイスターズを知っている身をしては、三浦が他球団に居ればベイスターズ相手に勝ちまくって200勝に手が届いていたと思います。

とは言え、ベイスターズだから去年まで普通にローテーションピッチャーとして使われていたとも考えられ、今年のように上から8番目や9番目のピッチャーなら出番はほぼありません。

他球団に居ればおそらく3年前あたりから出番は減っていて、去年で引退していたと思います。

そういった要因もありますので、200勝に届いていたかどうかというのは誰にも解りません。

横浜一筋25年

三浦大輔が横浜ファンから愛されるのは、FAで出ていった選手が多い中、生涯現役を横浜で通した事です。

ベイスターズの生え抜き選手を見ると、三浦より10歳下はゴッソリ抜け落ちています(他球団で現役を続けている選手は結構居ます)。

ドラフトという「選手の人権を無視した」入団制度がある以上、FAの権利はあって当然ですが、FA権の行使がプロ野球をツマンナクしている側面もしっかり考える必要があると思います。

三浦大輔の背番号が半永久欠番となりますが、そういう選手が定期的に出てくる事が、プロ野球の発展につながるはずです。

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